ヌヴォトンテクノロジージャパン 産総研との電池診断技術に関する共同研究の成果報告

~脱炭素社会に向けた次世代バッテリ診断技術の取組み~

[産総研との電池診断技術に関する共同研究の成果報告]

 

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社(当社)と、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)の電池技術研究部門は、電気化学会 第91回大会において電池内部のインピーダンスにおける等価回路モデルのフィッティング手法とインピーダンスによるSOH(State of Health)推定法に関する共同研究の成果を発表しました。

 

リチウムイオン二次電池(LIB)はその他種類の電池に比べ、高エネルギー密度、優れた充放電サイクル特性を有するなどの多くのメリットを活かして、今日においては電気自動車、スマートフォン、産業用ロボットなど様々なアプリケーションで実用化されています。特に、電気自動車の新車に使われるLIBは安全性やパフォーマンスを考慮して、一般的に年数または走行距離、SOHを保証しています。一方で、車載中古LIBは、性能面において異なるアプリケーションへ展開できるケースもあり、各社、その研究を進めています。

 

当社は、劣化電池の電気化学的計測データを活用した寿命劣化評価法の確立を目的に産総研グループと共同研究を実施し、この成果について発表しました。

※学会へのリンク先はこちら

 

【学会発表テーマ①】

「電池インピーダンス等価回路の複数温度一括フィッティング 1)

EIS法(Electrochemical Impedance Spectroscopy)で得られた電池の測定データから等価回路モデルを作製し、このモデルの妥当性について温度依存性を基準にした判断方法を検証。本研究で示す等価回路モデルフィッティング手法は、全てのモデルパラメーターが温度に関与しており、温度とインピーダンスの相関式を組込むことでフィッティング精度を向上。

 

【学会発表テーマ②】

「SOH相関のある電池インピーダンスの特定と化学的根拠に関する研究 2)

各電池の等価回路モデルフィッティングからインピーダンス成分を抽出し、劣化に伴うSOH減少とインピーダンス増加の相関性を確認。インピーダンス増加の要因調査のためにLIBを解体し、取出した電極の評価と分析調査を実施。

 

出典:

1)電気化学会第91回大会S8-3 1 06において発表

2)電気化学会第91回大会S8-3 1 07において発表

 

今後、バッテリ制御技術向上のために継続的に研究・開発を進め、エネルギー社会へ貢献して参ります。

 

【お問い合せ先】    ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社

 (報道内容)         コーポレート戦略室 PR・コミュニケーション課

         (NTCJ_PR@nuvoton.com

 (技術内容)         バッテリー・アナログソリューションビジネスグループ マーケティング部

         (NTCJ_mkt_Battery_Analog@nuvoton.com

 

【ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社 について】

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社(Nuvoton Technology Corporation Japan)は、2020年にNuvoton Groupに加わりました。NTCJは、世界的な半導体専門メーカーとして、設立以来60年超にわたって培われてきた技術とさまざまな製品、およびそれらを最適に組み合わせた空間センシングソリューションと電池応用ソリューションを提供しています。 お客様やパートナーとの関係を大切にし、期待以上の付加価値を提供することで、社会、産業、人々の生活のさまざまな問題を解決するグローバルソリューション企業として活動しています。 詳細については、https://www.nuvoton.co.jp/ をご参照ください。

 

本プレスリリース上に記載されている団体名、会社名、製品またはサービスの名称などは、各社、各団体の登録商標または商標です。また、掲載されている情報は発表日現在のものであり、その後予告なしに変更される可能性があります。予めご了承ください。

This website uses cookies to ensure you get the best experience on our website. Learn more
OK